どうぶつと一緒に成長する絵本 - えらべる絵本のギフト（eギフト）

どうぶつと一緒に成長する絵本セット

セットに付属する書評カード

一人ひとりの大切さにふれる、動物たちのストーリー絵本

絵本に登場する動物たちは、人と同じように二足歩行をしたり、言葉を話したりします。大人にとっては不思議な世界ですが、先入観のない子どもにとっては、絵本の世界の方が当たり前になることもあります。子どもと同じ視点に立つと、今までの当たり前が、また違って見えてくるかもしれません。
親しみやすくわかりやすい動物の絵本は、小さい赤ちゃんでも楽しめます。一方で、個人の尊さや世の中の多様性など、大切なメッセージも込められています。読むときの年齢や経験によって、楽しみ方や解釈も変わる、人生に寄り添ってくれる絵本です。
動物たちが自分らしく生きる、不思議であたたかい世界を、ぜひ子どもと一緒にのぞいてみてください。

『ひよこは にげます』
心赴くままに元気に逃げる3匹のひよこ。逃げるひよこを目で指で一緒に探しながら、その平和な逃走劇を語感とリズムも楽しみながら読んでもらいたいです。最後はおうちへ逃げることになるひよこ達は、その道中で色々なことを感じて成長して帰ってきます。そんな姿に、外の世界の刺激や発見にこそ子の成長の種があり、それを見守ることの大事さも感じさせてくれます。

『わたしと なかよし』
「わたしには、すてきなともだちがいるの。それはね･･･わ、た、し、！」
元気いっぱいのぶたの女の子。心の中にはいつでも一番の味方で大親友の「私」がいます。一人で遊んでいても、独りではないのです。小さいうちは、鮮やかな色合いとかわいい動物たちの世界を楽しんで。子どもの世界が広がっていく過程で、力強く前向きなメッセージが響く日が来ることでしょう。自分を大事にする大切さを、繰り返し繰り返し語りかけてほしいと思います。

『とんでもない』
「裏切り」は興味を持つ一つのきっかけです。例えばクイズで予想した答えが違うと、「なぜ？」と興味を引かれます。本書では動物のイメージに対する裏切りが連発。ついつい、思いを巡らせます。主人公の子どもが、サイの皮が立派でうらまやしいとぼやくと、サイは「とんでもない」と否定。その理由をコミカルに語ります。「とんでもない」と話すのは、うさぎやくじら、ライオンなどさまざま。さてみんなの言い分は？ 緻密に描き込まれた、擬人化された動物の絵が面白さを誘います。「あの動物も実はこうかもしれない」と、勝手に話を膨らませて、子どもとのコミュニケーションを楽しむのもいいかもしれません。

選者：ソウ・エクスペリエンス

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